テロ対策や海賊対策は憲法9条とは別問題

Listening:<社説を読み解く>集団的自衛権の行使容認 緊張緩和と信頼醸成が優先課題 – 毎日新聞

 今回の集団的自衛権行使で想定する交戦相手に、テロ組織や海賊が位置づけられるのかが気になります。

 国家対テロ組織の武力紛争は憲法9条における「国」際紛争ではありません。交戦相手であるテロ組織は軍隊ではなくただの犯罪者集団であり、国際法の枠外です。
 ソマリアの海賊が民間船舶を襲撃することも憲法9条における「国」際紛争にはなりません。ただの犯罪行為です。
 アフガニスタン紛争やソマリア海賊のように、他国の軍隊と共同で自衛隊が行動することが、憲法9条違反である集団的自衛権の行使なのでしょうか?憲法9条や集団的自衛権は国際法を前提にしており、そもそも犯罪者集団への対応には交戦権も何も関係ありません。例えば海賊相手に宣戦布告は必要ありません。

 私はテロ対策や海賊対策は憲法9条とは別問題との認識ですが、そうではないと主張する専門家もいます(海賊への武力行使は戦争?)。
 是非ともテロ対策や海賊対策も含めた憲法解釈となることを期待します。

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