中国の大連にライブドアグループのコールセンターがある。日本人を「中国語が学べるインターンシップ制度」で集めて、低賃金のオペレータをさせている。
時給は20元(約288円)。大連の大卒初任給の2倍にあたる。同社は当初、日本語のできる中国人の採用を検討したが、片言では顧客が満足しない。低賃金の日本人を連れてくることでコストを40パーセント削減できた。海外で日本の最低賃金法は適用されない。
中略
「確かな生活を捨ててきた。でも行けば何か変わると思った」。契約は1年ごとの更新で最長5年。契約期間の途中で辞めると、日本からの渡航費やビザの取得経費を返さなければならない。五十嵐さんはもう1年いて中国語をマスターしたいが、どこまで上達できるか不安も感じる。将来の仕事はまだ考えられない。グループの社員になれるのはほんの一握りだ。
搾取という言葉が過ぎったりもする。しかし、(日本に帰ることを前提にしたら)中国語が覚えられるだけモラトリアムな環境としては悪くないのでは?例えば日本でバイト生活しているよりは、(現地の物価を考慮して)ゆとりのある生活ができるし、中国語という強みが出来るだけでも有利とも取れる。
それにしても、「海外に行ば違う未来が・・・」という淡い期待を抱かせる商売だなぁ。
囲い込みのために契約期間を過ぎないうちに止めるならば、渡航費とビザ取得費を返上させるとはね。時給288円の人にとって渡航費を払えるものなのだろうか?もしくは払う気になれるのだろうか?
# 以前から書こうと思っていた。ライブドアショックを機に思い出したように書いてみた。