ある作家が6年前に盗作疑惑をかけられたことがWikipediaに載っていたので自身のサイトで反論を載せた話。
Web上の記載はマスメディアと違って、同じ内容が長年に渡ってアクセスできる。自分に不利益かつ間違った情報がマスメディアに出た場合は無視をするという方法が有効だった。「人の噂も75日」、「沈黙は金」というヤツだ。しかしWebに載った場合は75日では消えず、常にアクセスしやすい情報でそこに存在し続ける。噂が立ったその場にいなかったものにも情報源としてあり続ける。
「大人な態度」で無視を決め込んだら自身が情報戦で不利になる。第三者から見れば情報を発信している相手側の方に信頼を寄せうる。少しでも反論を表明した方が有利になる。
平野氏の反論で両者の主張がWeb上に出揃うことになった。第3者から見ればどっちが正しいかは判らないのだけれど、参照できる両陣営の資料がアクセス可能になったことはいいことだ。
- 現在のWikipedia上の平野啓一郎氏の記事 平野啓一郎 – Wikipedia
- 盗作疑惑の項目が載っている時点の記事 平野啓一郎 – Wikipedia 2006年6月20日 (火) 09:16; 58.188.65.157 (ノート) による版
- 記事のノート。平野氏が反論の載せたことでノート上に意見が載っている。 ノート:平野啓一郎 – Wikipedia
- 平野氏に盗作されたと主張する佐藤亜紀女史による6年前の記事 大蟻食生活と意見(13)
- 平野氏の反論を受けた佐藤女史のコメント 日記: 2006.9.16
- 解説記事の1つ 404 Blog Not Found:名誉挽回2.0