北朝鮮は核実験を今日10/8に行った.核弾頭がミサイルに搭載出来るとか出来ないとかまだ良く判らないことも多いが,何はともあれ対立国の核武装は気分の良いものではない.
日本はアメリカの通常戦力や核戦力をバックとして対抗していたが,北朝鮮がグアムを初めとするアメリカの領土を射程に納めるテポドン2を保有していることにより,そのアメリカの軍事力にる牽制も当てにならないという見方もある.早い話,「アメリカの領土を核攻撃のリスクに晒してまで,日本を守ってくれるのか?」という見方だ.これは対北朝鮮だけではなく対中国にも言える.
パキスタンでは国民の安全を守るための手段として対インドの核戦力を保有した.さて,日本の防衛の為に安部政権が核武装関連の政策を打ち出し国民投票を行ったらどうなるだろう?以下は今日行ったはてなでのアンケート結果である.
Q01 核拡散防止条約(NPT)からの脱退 (国家が危機にあるときはNPTから脱退できることをNPTの条文に明記されています)
賛成 16%
反対 63%
棄権 21%
Q02 非核三原則の撤回 (非核三原則は国際条約でも法制化もしていません)
賛成 19%
反対 65%
棄権 16%
Q03 極東地域にのみ展開できる限定的な報復核戦力の保有 (法改正の他,中距離ミサイルや爆撃機の配備なども含める)
賛成 26%
反対 55%
棄権 19%
Q04 世界の何処にでも展開できる報復核戦力の保有 (法改正の他,大陸間弾道ミサイルや爆撃機の配備なども含める)
賛成 13%
反対 71%
棄権 16%
核武装の賛成と反対の比が1:2となっており,前回8/6のアンケートでの1:4と比べて核武装の必要性を認める人が多くなっている.最も,このアンケートの仕方自体に偏りがあったり,そもそも北朝鮮核実験の当日のアンケートだったりしていたので正確な値は良くわからない.とは言うものの,核武装が必要と考える人はそれほど少数派ではないことが改めて判った.
# 極東地域用報復核戦力の保有の賛成票の26%に比べて,その前提条件である非核三原則の撤回や核拡散防止条約からの脱退の賛成票が16%, 19%であるのは明らかにおかしい.やはり精度が悪いのか?それとも回答者が余り考えないで答えているのか?