社内ブログ/SNSの最大効果は「穏やかな人間関係」
社内ブログ/SNSを導入してうまく回している結果、2ちゃんねるへの投稿が減ったというのは、これまで見落とされていた大きな効果だと考えられます。この点は、決して従来からのグループウェアなどの「情報共有」ツールでは解決できない点でした。
昔、財団法人 金融情報システムセンター(FISC:The Center for Financial Industry Information Systems)におけるITシステムの効果議論の中に、「定量的効果」や「定性的効果」と並んで、「人間性効果」というものがありました。この時はユーザーフレンドリーな仕組みなど、使いやすさや人に対する優しさが議論されていました。
今考えるに、社内ブログ/SNSの最大効果である「穏やかな人間関係」効果の評価ポイントは、案外この「人間性効果」なのかもしれません。穏やかな人間関係は、社員に安心感を与え「品質上のミス」などを低減する効果があります。そして、公益通報者保護法上の内部告発も抑える効果もあるようです。社内ブログ/SNSの癒しが社員の逸脱行動を正したのでしょうか? これは全く不思議な現象です。
穏やかな人間関係があると公益通報しなくなるのか?身内をかばいたくなるってか?それとも公益通報しなくても穏やかな人間関係で問題解決できるようになるのか?
前者だとしたら,それってそもそもいいことなの?