ネット専業の金融機関は対面の金融機関と比べて不祥事が少ない

前回に引き続き、資産倍増プロジェクトへの意見第二段です。

来週臼田さんが取り上げてくださるそうなので続けて投稿します。( http://twitter.com/luther8703/status/88086800094076928 )

ネット専業の金融機関は対面の金融機関と比べて不祥事が少ないのです。これを多くの方に知ってほしいですね。

対面の金融機関は実店舗の営業担当者や支店長などを抱えており、彼らは不祥事の元凶です。顧客に同意の無い取引や回転売買、そして顧客資金の着服はもちろんのこと、エスカレートすると顧客を殺害します。対してネット専業の金融機関において同様の不祥事も確かに起きてはいますが数としては少ないのです。近年ではソニー銀行のパスワード再発行に関わる担当者が顧客資金を着服したぐらいです。ネット証券はそもそも取引がコンピュータ上で完結するので取引や顧客資金を操作することが難しいのです。

その他の種の不祥事としてカブドットコム証券でもインサイダー取引を起こしていますが、顧客に直接迷惑をかけた訳ではありません。

変ってネット専業の金融機関で報道されがちなシステムトラブルは、ネット専業の金融機関に限らず起きています。最近ではみずほ銀行がおこしました(しかも大規模に)。逆にインターネット取引による投信の取引でシステムトラブルが起きた事例は私は知りません。投信の取引は株式などシステムの負荷が大きい取引に比べて技術的に容易なのでしょう。

またネット専業というとなぜか個人情報の漏洩を根拠もなく心配する方がいるようです。情報漏えいといえば対面の金融機関でこそ起きていることであり三菱UFJ証券の内部犯行が典型でしょう。対してネット専業の金融機関で情報漏洩があったという事例は私は知りません。ネット専業は構造的に人員が少ないので、その分でも漏洩はしにくいでしょう。仮にありがちだとすれば顧客側の不注意によるものです。逆説的に考えて対面でしか取引できないような情報弱者にとっては、インターネットそのものが危険であり心配するのはしかたがないのです。「パスワードを紙に書いてはいけない」などと信じていような情報弱者にセキュリティーを教えるのは資産倍増プロジェクトには負担が大きすぎます。

と、ここまでつらつらと書いてきました。実際には不祥事の少なさを声高にアピールするのは品がないので難しいですね。でも多くの方に知ってほしいですね。

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投信業界の改善よりも海外ETFの取引環境を充実させて

投信ブロガーから非難殺到の資産倍増プロジェクトです。こんどはカブドットコム臼田氏の嘆きともいえるメッセージがあり、内容は日本の投信業界の現状について。それならば無理に投信業界を変えるよりは、日本の投信業界を見限って海外ETFの取引環境を充実してほしいのです。

という訳で、

資産倍増プロジェクトでの臼田さんの苦悩を拝読しました。( http://net-toushin.jp/articles/-/43 ) もう投信業界に見切りをつけてもよろしいのではないでしょうか?

そもそもインターネットは能動的に行動する人にしか向きません。対面販売でテーマ型投信を購入するような受動的な情報弱者には無縁です。またコストの安い投信が衰退したとしても、今では海外ETFが購入できるので特に問題にはなりません。

私の意見としては、ネット証券の方から日本の投信業界に見切りをつけるというものです。運用会社に低コストの投信を求めるよりも、自ら血を流して海外ETFの取引手数料を下げてください。ネット証券が共闘するのではなく取引手数料を巡ってあからさまな低価格競争をしてください。しかしそれだと投信と違い信託報酬からのキックバックは無くなりますが、代わりに口座残高に比例して口座維持手数料を徴収すればよいでしょう。

追伸。「アドバイスをください」とありますが連絡方法がありません。

というコメントを『こちカブお悩み相談室』に投稿しました。